リレーコラム/その9「インタープリターの地域での役割」

小林政文 ホールアース自然学校沖縄校 がじゅまる自然学校 代表

インタープリターは地域・場ごとに多様であり、様々な役割を担っている。そして、それはこれからさらに重要な存在になっていくと考えている。

私が活動する沖縄県名護市では多くのエコツアーが日々開催されている。
自然や文化、歴史の素晴らしさを現地の資源の力を借り、参加者に伝える。参加者は自分自身だけではたどり着けなかった満足感を得られる。

旅の醍醐味は発見だ。その発見をそっと手助けするのがガイド。
もう一度訪れてみたい・地元の自然でも体験してみたいという変容を促したということであればガイドが行っているのはインタープリテーションそのものである。
観光やエコツアーのガイドは自覚がなくともインタープリターなのだ。

私たちインタープリターはプログラムという商品を参加者に提供する。プログラムを魅力的なものにするためには資源のチカラも必要である。資源はどこにでもあるものではないため、自分のフィールドというものが必然的に生まれてくる。私たちはその場所をとても好きになる。好きでなくとも自分の仕事場は大切にする。大切にしなくともいつも目にする。目にすれば関心が寄せられる。その結果、自然や文化が守られるのではないか。
インタープリターは自然を管理している存在ということだ。

全国的に資源のチカラが大きい場にはインタープリターが集まる。山や森、河川、湖、海岸など。集まれば連携することも多い。
私の活動するフィールドでも10以上の団体でいくつかの取り組みをしている。
人間が適切な管理をした自然、人が集まる自然にはさらにチカラが宿る。インタープリターが集まるフィールドにはプログラム参加者以外にも人が集まるようになってくる。

そこで私が活動しているエリアで進めているのが、来訪者の誰もが一緒にそこ守るような存在になれないかという活動だ。各人がゴミをポイ捨てしないだけなく、落ちているものをそっと持ち帰れるような。むやみに口コミで情報を拡散するだけでなく、自然の大切さも合わせて発信するような。インタープリターはリーダーでもあり、発信者でもある。

私たちの大切なものがいつまでも持続可能に。当たり前に。
インタープリターとして、社会への小さな貢献を目指したい。