投稿者「nishimura」のアーカイブ

インタープリターズフォーラム研究発表・実践報告の募集

※発表・報告の募集は締め切りました。
インタープリターズ・フォーラム2020 ONLINEに際しまして、研究発表・実践報告を公募いたします。インタープリテーションに関係する日頃の研究の成果や、実践事例などをぜひ共有ください。Zoomでのオンライン開催となる今回は、発表者の方には事前に各自で「動画」を制作していただきます。それを、開催前に参加者に向けて「限定公開」いたします。当日は動画を視聴した上で、ディスカッションを行います。「動画」は、ファイル形式が動画(MP4、もしくはmov)であれば、学会発表的な映像でも、パワーポイントから書き出した動画などでもOK。スタイルや内容は自由です。

参考:いろいろな動画の作り方映像資料 URL:https://youtu.be/ZGXYFu908g8

この資料の後半にも記述があります。

募集要項
・インタープリテーションに関連した内容なら分野は問いません。
・動画と内容説明(200字以内)を、下記宛先までお送りください。
・動画は12分以内(厳守) ファイル形式はMP4もしくはmov
・要旨は無くても可としますが、提出される場合はA4判2ページ以内とします(Wordのテンプレートあり)。

エントリー方法
・発表の、1.タイトル、2.発表者名、3.所属・活動団体、4.内容説明 を下記のアドレスにご連絡ください。
・宛先:furuse@ntu.ac.jp 古瀬(研究発表担当)
・締め切り:エントリー(タイトルと概要)他締め切り 5月16日
動画ファイルおよび要旨送付締め切り 5月23日

送付方法:動画は(可能であれば)ある程度ファイルサイズを落として、firestorageなどのウェブサービスでお送りください(添付ファイル不可)。要旨は添付ファイルで結構です。
参考:firestorrage:https://firestorage.jp/ 
動画の公開について:動画は、事前に「限定公開」でYoutubeにアップします。フォーラム終了後「公開」といたしますので、公開を前提に作成ください。
お問合せ:furuse@ntu.ac.jp 古瀬(フォーラム研究発表担当)

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参考:発表動画の作成方法
 ※ビデオカメラ等を使用せず、パソコン、スマホで発表動画を作る手軽な方法をいくつか紹介します。
スマホで録画
iPhoneなどで発表を撮影。標本などの実物を見せたり、KP法などに適している。 ファイルが大きくなりがちなので、後述のアプリ等でダウンサイジングしてください。

パソコンでスクリーンキャプチャ
自分のパソコンでPowerPointに合わせてナレーションする画面を「スクリーンキャプチャ」(写真ではなく、動画でキャプチャ)する方法(macの場合はshift+comand+5)。

ZOOMで動画 
オンライン会議システムZOOMで、1人で「会議」を行い、レコーディング機能を使って動画を作ると、圧縮効率のよい動画ができる。「画面共有」の機能でスライドを写すなどにより、編集なしの一発撮りで発表動画が作成可能。

パワーポイントで動画 
・パワポのスライドに「メディアの追加」でナレーションを追加。
・スライドショーを動画に書き出すことができる。
・ファイルは大きいのでアプリ等でダウンサイジングが必要

その他の動画作り方法
・MacのiMovieなどで、パソコンのカメラで録画
動画のダウンサイジングのためのアプリ

  • ・Moo0 動画圧縮器(小さくなーれ!)Winのみ
  • ・Handbrake Mac Win

リレーコラム/その7「インタープリテーションの未来」

西村仁志 広島修道大学教授/日本インタープリテーション協会理事

第二走者の増田由香子さんが「国立公園オタク」なら、私は「ヨセミテオタク」(28回も訪問・滞在)なので、ヨセミテ国立公園の話を書きたいところですが、ここではそれを泣く泣く封印して、チームとしてのゴールを目指したいと思います。

さて、私は2016年に「インタープリテーション活動の新しい動向」という論文を発表しました。まずインタープリテーション活動の発端、アメリカや日本における組織的な導入の経緯、そしてその時代ごとの役割の変遷について整理しました。そのうえで、インタープリテーションはその当初から、①自然環境や文化的環境への関心と理解を高めること、②興味を刺激・啓発し、生活に新しい視点を与えること、③活動主体(担当行政機関や民間団体)の目的・業務の内容を知らしめることという3つの役割をもっていたのですが、近年さまざまな新しい領域でもインタープリテーション活動が取り入れられるようになったことで、その役割は社会問題の解決や持続可能な社会の実現にむけて大きく拡大してきているという内容でした。それは例えば生物多様性保全におけるCEPA、科学技術コミュニケーション、ESD+SDGsなどの領域です。ただこれは「インタープリター/インタープリテーション」側の人間や団体がそれを牽引、あるいは「プッシュ」してきたというよりも、それぞれの領域で「インタープリテーションという機能」が必要とされてきている。つまり「プル」されていることで拡大してきたように思います。

    

ヨセミテ国立公園のインタープリテーションの様子(筆者撮影)

一方これと似ている状況と役割に「ファシリテーター/ファシリテーション」があるでしょう。両者を比較してみると(両方に関係している人も多いのですが)ファシリテーションはかなり普及や一般化が進み、学校教育や企業経営などの関係者にも認知が拡がっていますし、実践者の層も大きく拡がりました。これは「プル」もありつつ、「ファシリテーター/ファシリテーション」側の関係者による「プッシュ」も大きいように思います。例えば研修会、集会、研究会や本の出版などによるものです。「インタープリター/インタープリテーション」ももっともっと「プッシュ」していかないといけないなと思っています。

私たち関係者も遅ればせながら「インタープリター・トレーニング」(ナカニシヤ出版)の出版、インタープリテーション協会の法人化、それから昨年の「日米インタープリターズフォーラム」の開催へと駒を進めてきています。昨年の日米フォーラムでは「これからのインタープリテーションを考える」と題して、社会変革やSDGsにかかわる分科会を担当しましたが、その役割は社会問題の解決や持続可能な社会の実現にむけてきわめて大きいという確信は揺るがないものとなりました。

 

「日米インタープリターズフォーラム」(2017.5 清里)
「これからのインタープリテーションを考える」分科会の様子(筆者撮影)

今年のフォーラムでも各地からの実践報告や研究発表を受けて、ぜひインタープリテーションに関する議論と内容を充実させていきたいと思います。そこから新しい本をつくりましょう。研修会、集会のスタイルや方法も編み出しましょう。そうやって、みんなで一緒にインタープリテーションの未来を拓いていきたいですね。

リレーコラムのバトンはいよいよアンカーの林浩二さん(千葉県立中央博物館)に渡ります。

では、清里でお会いできることを楽しみにしています。